道管と師管、木部と師部のちがいがわかりません。 ちがいはなんなんで

道管と師管、木部と師部のちがいがわかりません。 ちがいはなんなんですか。



道管は,根で吸収された水や水に溶けている養分を植物体の茎や葉などに運ぶ管です.細胞でできていますが,道管をつくっている細胞は,死んだ細胞です.水が供給されなくなれば,植物は枯れる=死にますから,道管はつぶれないように,ちょうど,掃除機や洗濯機のホースにらせんの補強がされているように,細胞壁が補強されています.さらに,道管がつぶれたり折れたりしないように,補強のために,繊維(木部繊維)が道管の周囲を取り囲んでいます.道管と木部繊維などを合わせて,木部といいます.蛇足ですが,木部繊維を取り出し,これを撚ったものが衣服に使う糸です.
師管は,葉でつくられた栄養分を植物体の茎や根などに運ぶ管です.葉でつくられた栄養分=光合成産物ですが,そのままのデンプンでは水に溶けないので,糖(スクロース=ショ糖=砂糖)にし,これを植物体の各部分に送っています.師管は,生きている細胞です.この師管をスクロースが通過しますので,師管を支えるために,師管にはかならずサポーター役の細胞=伴細胞が,その名の通り,伴っています.また,繊維(師部繊維)もありますので,師管と伴細胞と師部繊維などを合わせて師部といいます.
◆木部にある道管は死んだ細胞でできていて上下の細胞間に壁がなく、根から吸った水などを運ぶ。
師部にある師管は生きた細胞でできていて上下の細胞間に穴のある壁があり、光合成で作った糖などの水溶液を運ぶ。
◆木部は道管・木部柔組織・木部繊維組織からなる複合組織です。また、師部は師細胞・伴細胞・師部柔組織・師部繊維組織からなる複合組織です。つまり、道管は木部の一部であり、師管は師部の一部です。